こんにちは、transです。
今回は、人に伝える力で重要な論理的思考の方法と実践方法について紹介していきます。
人に伝える力が重要なのは当然、分かりますよね? 会社のプレゼンや営業など多くの場面で必要とされています。この第一歩が論理的に考えて話すことです。
さらに論理的思考によって、問題に対しても論理的に理解することができるので、問題解決能力を付けることもできます。
このように、一貫して筋が通っている考え方や説明ができるようになるための方法や実践でどのように活かしていけばよいかを、この記事では紹介していきます。
それでは行きましょう!
1、論理的思考法
この章では、論理的思考の方法について解説していきます。
基本的に論理的思考は、演繹法(えんえきほう),帰納法(きのうほう),CRF法のような基本的手法、ロジックツリー(問題解決の木)のような応用的手法があります。
今回は、この4つについて紹介していきます。
1、演繹法
演繹法とは、実際の事実から結論を出す方法です。
「 A=B、B=C ならば、A=C 」というような思考法です。
例えば、「質の高い商品は売れる」という事実と、「わが社の商品は売れない」という事実があったとします。
これを演繹法を用いると「わが社の商品は質を高くすれば売れる」という結論を出すことができます。
「そんなに簡単じゃないよ」という人が多くいると思いますが、あくま例なので、ご了承ください。しかし、このように事実を使って物事を考えると、出てくる結論は当然、事実です。このようなところに演繹法のメリットがあるのではないでしょうか?
2、帰納法
帰納法とは、多くの観察事項から共通点や類似点を見つけ、結論を出す手法です。
「 P(1)かつ P(n) ⇒ P(n+1) ならば、P(1,2,3,……,n) 」というような思考法です。
例えば、「A社の商品は質が高いから売れている」,「B社の商品は質が低いから売れていない」,「C社の商品は質が高いから売れている」というデータを得たとしましょう。
これを帰納法を用いると「わが社の商品も質を上げれば売れる」という結論を出すことができます。
しかし、これは事実かもしれませんが、不変の事実ではなく、あくまでデータです。もしかしたら、質ではなく、値段や立地によって売れ行きが異なっている場合があります。なので、帰納法は経験則的な部分があるため、確実性は低いデメリットがあります。しかし、観察事項を増やすことにより、これは確実性を増し、やがて不変の事実に変わっていきます。
なので、帰納法を用いるときは、観察事項の分母を意識するといいと思います。
また、帰納法は傾向やパターンを多く並べることで相手を納得させることができるのでビジネスシーンでも、よく使われます。
3、CRF法
CRF法とは、C:Conclusion(結論),R:Reason(理由),F:Fact(事実)の順番で話すことで、伝えたいことを簡潔にして、聞き手の負担を減らし、説得力を上げる方法です。
これは、話すときは勿論ですが、文章を書く時にも使えるテクニックで筆者も文章を書くときに意識して使っています。
例えば、「嫌われる勇気」という本を勧めたいとします。これをCRF法をもちいて文章を書いて簡単にみましょう。
C(結論):
「嫌われる勇気」という本を読むと、他人の目を気にせずに、自分で考えて行動していこうと思うことができます。
R(理由):
なぜならば、この本には、「課題の分離」という方法が書いてあるからです。課題の分離とは、他者のことに干渉しても自分の力では変えることができないから、自分の力で変えることのできる自分自身のことだけやって他人と課題を分けようとする考え方です。
F(事実):
実際に、「課題の分離」を実践したら、人間関係が楽になり、自分のやるべきことに集中できるようになりました。このような事が多く書いてある「嫌われる勇気」はおススメです。
どうですか? 何が言いたいのか分かりやすく伝わったと思います。これを実践すると文章に厚みを作ることができるので、レポートで文章を作るのが苦手な学生にも、おすすめです。
4、ロジックツリー
ロジックツリーとは、以下のように1つの大きな問題を下の図のように分解して、一番下の最小単位の部分を1つ1つ解決していくという方法です。
もちろん、1つの問題に関して、いくつ分解してもいいですし、何段になっても大丈夫です。何にせよ、一番下の段を1つ1つを解決していけば良いのです。
これをする事で、物事を客観的に見ることができ、さらに様々な角度で問題を解決することができます。
●合わせて読みたい記事
2、論理的思考の実践方法
この章では日常生活で論理的思考を実践する方法を紹介します。
今回は、CRF法とロジックツリーの実践方法について紹介します。
1、CRF法の実践方法
CRF法の実践方法を3つ紹介します。
1つ目が、結論から話すことです。これを実践することでCRF法の最初のCから話し始められるので無意識にCRF法を使って伝えられるようになることが期待できます。
2つ目が、例え話を使うことです。例え話を使うことで、CRF法のRを使えるようになります。結論を言った後に、具体例や例え話を使うことで、結論に対する理由にすることができます。
3つ目が、できるだけシンプルに話すことです。これは、難しいですが、上2つの方法を意識してCRF法を使うことで実践できると思います。これによって相手が理解しやすくできるはずです。
2、ロジックツリーの実践方法
ロジックツリーの実践方法を2つ紹介します。
1つ目が、理由を追及することです。当然ですが、日常生活で起きている事象の理由は1つではなく複数あります。なので日ごろから問題をすぐに完結するのではなく、ロジックツリーを使って細分化して解決し、本質を見抜けるようにしていきましょう。
2つ目が、自分自身を客観的に見ることです。自分自身を客観的に見る方法はいくつかかりますが、その1つが文字にして視覚的に考えることです。これをロジックツリーを使って、実践してみましょう。これによって自分自身の行動の妥当性を分析することができるはずです。
●合わせて読みたい記事
3、~まとめ~
いかがでしたか?
今回は、論理的思考の手法と実践方法について紹介しました。実践できそうなものからやってみてください。
最後に今回の記事のまとめです。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
[…] ・「人に伝える力 ~論理的思考法と実践方法~」 […]