こんにちは、trans(トランス)です。
今回は、ピペットの検度を調べる実験について紹介します。
実験において正確な値ではかり取ることは重要ですよね。今回は、ピペットの体積の正確さについての実験を検度,検定公差という2つのキーワードを使って紹介します。
実験の予習をやらなければいけないけど時間が無いという学生に向けて予習の手間が省けるように、この記事を書いています。スマホを見ながら電車で予習することもできます。実験項目は某大学の実験テキストを参考にしています。
レベル的には、大学の学部生レベルを想定していますが、高校生も化学の発展的なことが知りたければ読んでいただいて構いません。
それでは行きましょう!
1、検度
検度について調べてみましたが、正直、化学において該当するキーワードとしては見つかりませんでした。酒類や加熱調理器などで使われている言葉のようです。
しかし、今回の実験内容から察するに、検度とは、検定における正確さや精度のことだと思われます。なのでこの章では、分析化学における正確さと精度について紹介していきます。
正確さとは、真値に対する近さの度合いのことをいいます。具体的には、今回の実験の場合、ピペットの体積が10 mLであったら真値は10 mLです。したがって、その検定時に10 mLに近いほど正確さが高いということがいえます。
また、精度とは複数回測定を行ったときのばらつきの度合いのことを言います。ばらつきが小さいほど精度は高いということができます。具体的には、今回の実験の場合、複数回とった検定値のばらつきが小さいほど精度が高いと言えます。
正確さと精度は、同じようなイメージがあるかもしれませんが、大きく異なります。今回の実験では、正確さも精度もどちらも高いことが重要です。しっかりと2つの違いを抑えておきましょう。
2、検定公差
検定公差を説明する前に、検定という言葉を説明しておきます。
分析化学において、検定とは、商品が出荷される前に、その商品が計量において誤差が定められる基準値を満たしているか調査し、基準値を満たしている場合のことを指します。この検定時の基準値に対する許容される誤差のことを検定公差といいます。
上記の説明だと、分からづらいと思うので、例を出してして説明します。例えば、10 mLのホールピペットがあったとして、検定公差が0.1 mLであれば、検定時に9.9 mL~10.1 mLの間の値を取っているということになります。
なので、今回の実験では、測定値が、この検定公差内に入っているかを確認するということが重要になってきます。
3、~まとめ~
いかがでしたか?
今回は、ピペットの検度を算出する実験を検度,検定公差という2つのキーワードから説明しました。少し工業的な知識が必要なので上手くまとめられたかは分かりませんが、ぜひ予習の参考にしてみてください。
今回は、大学の図書館が、まだ空いておらず、参考文献は特にありませんが、大学に行けるようになったら、参考文献を何かしら記載しておきます。なので、いったん参考文献の記載は省略させていただきます。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。