こんにちは、transです。
今回は、鏡検分析で重要なキーワードの鏡検分析と結晶系の種類について紹介します。
実験の予習をやらなければいけないけど時間が無いという学生に向けて予習の手間が省けるようにこの記事を書いています。スマホで見ながら電車で予習することもできます。実験項目は某大学の実験テキストを参考にしています。
レベル的には、大学の学部生レベルを想定していますが、高校生も化学の発展的なことが知りたければ読んでいただいて構いません。
それでは行きましょう!
1、鏡検分析
鏡検分析(きょうけんぶんせき)とは、顕微鏡等を用いて行う微量定性分析である。
スライドガラスに、1滴程度の試料溶液を複数垂らして混合し、特徴のある反応を起こし、生成物の結晶の状態を観察,分析する。
基本的には、沈殿反応や発色反応を用いて、色や形の特徴を確認するときに使う。
2、結晶系の種類
この章では結晶系の種類について紹介します。今回の実験では、結晶の形の観察を行うので、結晶の基本単位である結晶系の種類は、とても重要になります。
結晶系は、各辺の長さ(a,b,c)と、その辺となす角(α:bとc のなす角,β:aとc のなす角,γ:aとb のなす角)によって定義され、単位格子定数(格子定数)と呼ばれています。
結晶は対称性が良く、最小の形を取りやすく、それによって三次元の単位格子定数の相関関係から7つの結晶系を得ることができます。すなわち、結晶系は全て7種類です。ここからは、各結晶系の説明をしていきます。
①立方晶:立方体と同じ形(a=b=c,α=β=γ=90°)
②正方晶:1つの面が正方形である直方体(a=b≠c,α=β=γ=90°)
③斜方晶:①と②以外の直方体(a≠b≠c,α=β=γ=90°)
④単斜晶:1つの面が平行四辺形で、それ以外の面が長方形(a≠b≠c,α=γ=90°,β≠90°)
⑤三斜晶:すべての面が平行四辺形(a≠b≠c,α≠β≠γ≠90°)
⑥三方晶:すべての面がひし形(a=b=c,α=β=γ≠90°)
⑦六方晶:正六角柱(a=b≠c,α=β=90°,γ=120°)
少し言葉だけだと分かりづらかったと思うので、図を下に載せておきます。パソコンで作りたかったのですが、技術的にできなかったので手書きにしました。すみません。
3、~まとめ~
いかがでしたか?
今回は、鏡検分析で重要な鏡検分析,結晶系の種類という2つのキーワードについて説明しました。
また、参考文献は以下の通りになります。
1、北川進,平尾一之,田中勝久「シュライバーアトキンス 無機化学 上 第4版」東京化学同 人、2008、p 106~108
最後になりますが、参考文献以外はコピペ厳禁です。バレます。気を付けてください。自分で理解してまとめてください。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。